こんにちは!こんばんは!みみかきです。@mimikaki256
2022年の相場は厳しいになっていますね。
- 世界的なインフレを抑え込むために金利上昇!
- 金利上昇に逆風の株価は軒並み下落…。
- 為替では、急激な金利上昇相場は大荒れ…。
トラリピでは急激な変動で損切りが相次いで報告されています。
一方ではこの相場を味方につけて、利益を伸ばしている方もいらっしゃるようです。
では、なぜこのような損切りが報告されるようになってしまったのか?
詳しく解説したいと思います。
トラリピの損切ツイート相次ぐ…
トラリピで損切りするツイートが相次いでいます!
https://twitter.com/norisk_norisuke/status/1575851920803401728
https://twitter.com/motoSEnoTOUSHI/status/1574381319530123264
https://twitter.com/V7nmWsM3gxhz2lS/status/1573482093966807040
私、みみかきもその一人です(;^^A
#トラリピ 今の円高から豪ドル円売をカット!
1998年の介入後は上昇してたみたいだし…影響限定的と判断しました。 pic.twitter.com/OvvDBMaZ78
— みみかき@コツコツ投資家 (@mimikaki256) September 23, 2022
https://twitter.com/mimikaki256/status/1575125683939860481
損切りしたことで、今までの利益が吹き飛んでしまいました。
損切りの5つの要因
何故損切りがしまったのでしょうか。
その原因を考えてみました。
①米ドル最強&日本円最弱
2022年はとにかく米ドルが強い強い!
みんなのFXの過去1年間2022年通貨強弱チャートを見てみると…

見ての通り、米ドルが強すぎ!
インフレ対策で歴史的な政策金利上昇で米ドルが買われて最強通貨になりました。
FRBもインフレ沈静化が見えずを政策金利見通しを引き上げるなど、高金利通貨?の米ドルがとにかく強いです。
一方、我が国日本は世界で唯一マイナス金利(=金融緩和)継続です。
あのマイナス金利だったスイスでさえ、金利を上げることが決まりました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR21DKV0R20C22A9000000/
日本円は金利がありませんから、円を持つより金利がもらえる他国の通貨を持っていた方が良いため、円は売られてしまい、最も弱い通貨になってしまいました。
この米ドルが強くて、日本円が弱い、損切に追い込まれたのは「トラリピ取扱通貨ペア」にも原因があります。
②トラリピ取扱通貨ペアの偏り
トラリピで取り扱う通貨ペアは全16通貨ペアです。
- 米ドル/円
- ユーロ/円
- ユーロ/米ドル
- ユーロ/英ポンド
- 豪ドル/円
- 豪ドル/米ドル
- 豪ドル/ニュージーランドドル
- ニュージーランドドル/円
- ュージーランドドル/米ドル
- カナダドル/円
- 米ドル/カナダドル
- 英ポンド/円
- 英ポンド/米ドル
- トルコリラ/円
- 南アフリカランド/円
- メキシコペソ/円
この中で“最強”米ドルと“最弱”日本円が関係する通貨ペアはなんと…
14通貨ペア
※赤字で表記
もあります!
米ドルと日本円が関係しない通貨ペアは、たったの2つしかありません。
(「ユーロ/英ポンド」「豪ドル/ニュージーランドドル」のみ)
つまり、ほとんどの通貨ペアが一方的な上昇または下落になりやすいということです。
○クロス円(***/円)は、上昇する。
▼「米ドル/円」直近1年の値動き
○ドルストレート(***/米ドル)は、下落する。
▼「ユーロ/米ドル」直近1年の値動き
実はこのような相場はあるトラリピ設定には、とても苦手な相場なのです。
③ハーフ&ハーフに不利な相場
少ない資金で広いレンジ幅をカバーできるハーフ&ハーフですが、一方的な相場にはとても不得意です。
ハーフ&ハーフの注文方法は
- 上昇すれば「売り注文」
- 下落すれば「買い注文」
という、常に「逆張り」の注文方法になっています。
新規で注文の待ち方として、順張りと逆張りがあります。
- 順張り:相場の上昇または下落方向に合わせた注文
(例)上昇中なら買い注文をして、一緒に流れに乗るスタイル
メリット:流れに乗れれば、利益が乗りやすい。
デメリット:高値掴みをする可能性がある。
- 逆張り:相場の上昇または下落方向に逆らう注文
(例)上昇中なら売り注文をして、反転を待つスタイル
メリット:天井または底で注文でき、大きな利益が狙える。
デメリット:流れの途中に注文すると、損失が膨らむ
為替は長い目で見るとレンジになっていることが多いので、ハーフ&ハーフの「逆張り」による注文方法はいずれ反転すると考えれば、非常に理にかなった戦略といえます。
しかし、この一方的な相場では、ポジションが膨らみ、含み損も大きくなってしまうデメリットがあります。
ちなみに、マネースクエアが提供している「トラリピ戦略リスト」のトラリピ設定は、すべてハーフ&ハーフです。
④トラリピはレバレッジ取引
トラリピのルールはFXと全く同じ最大25倍のレバレッジがかかっています。
今回損切りした要因は、レバレッジを高くしてトラリピ設定を組んでいると推測しています。
レバレッジが高ければ、リターンも高いですが、リスクも高くなります。
つまり、今回のような一方的な相場でハーフ&ハーフを組んでいると、ほぼ全ての通貨ペアが含み損を抱えてしまい、レバレッジが高いと証拠金維持率が急激に悪化してロスカットになる危険性が高くなってしまいます。
2022年以前は順調で問題なかったレバレッジ設定でも、2022年は一方的過ぎてレバレッジが高い設定の場合、狭い設定レンジいなっていることが多いですから、レンジから外れて損切りに追い込まれる形になったと思います。
レバレッジが高い取引は損切りも早めにしないと、長い時間をかけて積み上げた利益も、たった一度の事態ですべての利益を吹き飛ばす「コツコツドカン」になってしまいます。
私を反面教師にしてください(;^_^A
⑤マイナススワップ
日本円と金利差が拡大した2022年は、売り注文の場合は毎日スワップを支払う「マイナススワップ」です。
ハーフ&ハーフの場合、クロス円の通貨ペアはほとんどの方が「売り注文」であるため、スワップを日々支払う必要があります。
上昇すればするほど、ポジションも増えるため、支払うスワップも増えていきます。
支払うスワップが増えると精神的にもイヤですよね。
https://incomestock.net/minusswap/
損切りを回避する方法は?
損切りを回避する方法は主に2つです。
- 入金して耐える。
- 余裕ある維持率かつ、広いレンジで初期設定する。
2つに共通するのは「お金」ですね。
◎入金して耐える。
維持率が低くなったら、いずれ戻ると信じて入金して耐える方法です。
資金が拘束されてしまいますし、さらに追加入金が必要になる可能性もありますので、入金が最善策とは言えません。
◎余裕ある維持率かつ、広いレンジで初期設定する。
レバレッジを低くして運用する方法です。
資金に対して利益の効率(利回り)は下がってしまうので、利益を出したい欲を抑えなければなりませんが、精神的には余裕をもって運用することができます。
他の方が高い利益を出しているのが羨ましく見えてしまいますが、そこは童話「うさぎとカメ」のカメの気持ちになりましょう。
まとめ
2022年にロスカットが相次いでいる原因を解説してきました。
- 取扱通貨ペアのほとんどは、“最強”米ドルと“最弱”日本円の影響を受けてしまい、一方的な値動きになった。
- 損切りするほとんどの方がハーフ&ハーフ設定であり、一方的な2022年の相場には不向き。
- 高いレバレッジで運用しているほど、含み損の割合が大きくなり損切り。
- コツコツドカンにならないために、低レバレッジで運用するのが吉。
今後のトラリピ運用の参考になれば幸いです。