レバレッジETF

TQQQに頼らない!代用米国3倍レバレッジETFを検討してみた!【代用TQQQ】

こんにちは!こんばんは!みみかきです。@mimikaki256

国内で唯一TQQQを「現物」で購入できたサクソバンク証券が新規取引停止というツイートを目にして非常に残念に思いました。

 

今回はこの悲しみはそっと心に閉まって、他の代替えはできないか検討してみました。

そもそもTQQQとは?

TQQQはアメリカの代表的な株価指数「ナスダック100」に連動したETF「QQQ」の日々の値動きを3倍にしたETFです。

ナスダック100は「ナスダック市場に上場された時価総額上位の約100銘柄の指数」です。

 

◎TQQQの構成銘柄トップ10

構成銘柄組入割合
Apple11.02%
Microsoft9.98%
Amazon7.83%
Tesla4.53%
Alphabet Inc – Class C4.02%
Facebook Inc – Class A3.81%
Alphabet Inc – Class A3.79%
NVIDIA3.71%
Paypal Holdings2.19%
Adobe1.97%

 

「GAFAM」と呼ばれる大手ハイテク企業5社

  • Google(Alphabet)
  • Apple
  • Facebook
  • Amazon
  • Microsoft

が約40%を占めた銘柄構成となっています。

 

◎セクター別の組入割合

GAFAMを中心とした情報技術が約半分を占めています。

GAFAMにやや依存されたETFがTQQQです。

 

他の米国3倍レバレッジETFはTQQQの代用になるか?

3倍レバレッジはTQQQ以外にも存在します。

 

そこで注目したのが「セクターETF」です。

 

セクターとは…

業種やテーマ、材料など株式が持つ特性に着目して分類したグループのこと。

出典:大和証券

簡単に言うと同業他社の集まりです。

例えば家電量販店のセクターETFがあったとすれば…

「ヨドバシカメラ」や「ビックカメラ」「ヤマダ電機」などで構成されたETFです。

 

また、米国株では大きく11セクターに分類されています。

  1. Energy(エネルギー)
  2. Materials(素材)
  3. Industrials(資本財)
  4. Consumer Discretionary(一般消費財)
  5. Consumer Staples(生活必需品)
  6. Health Care(ヘルスケア)
  7. Financials(金融)
  8. Information Technology(情報技術)
  9. Communication Services(コミュニケーションサービス)
  10. Utilities(公益事業)
  11. Real Estate(不動産)

 

今回取り上げるセクターETFは、TQQQにセクター割合が高いETFです。

  1. SOXL(半導体ETF)
  2. TECL(テクノロジーETF)
  3. WEBL(インターネットETF)

 

①SOXL(半導体ETF)

正式名称:ディレクション・デイリー・セミコンダクター・ブル・3×・シェアーズ

経費率:0.95%

◎構成銘柄トップ10

組入割合
Intel8.25%
Broadcom Limited8.17%
Nvidia7.75%
Texas Instruments6.01%
Qualcomm5.25%
Analog Devices4.30%
Marvell Technology4.13%
KLA Corporation4.12%
Micron Technology4.03%
Microchip Technology4.01%

◎セクター別組入割合

半導体企業のみで構成されたETFです。

昨今コロナ後の経済活動再開の影響で需要と供給のバランスが崩れ、半導体供給不足と言われ各メーカーが半導体の調達で苦労しているようです。

半導体はパソコン以外にも車や家電製品など様々な製品で使用されており、半導体を使用していない製品はほとんどないと言っても過言ではありません。

半導体企業の需要が無くなることは無いことから、今後も成長が期待できるセクターです。

 

②TECL(テクノロジーETF)

正式名称:ディレクション・デイリー・テクノロジー・ブル・3×・シェアーズ

経費率:0.95%

◎構成銘柄トップ10

組入割合
Apple22.01%
Microsoft20.98%
Nvidia5.11%
VISA Incorporation3.72%
Paypal Holdings3.03%
Mastercard3.00%
Adobe2.72%
Salesforce2.61%
Cisco2.27%
Intel2.14%

◎セクター別組入割合

IT分野のセクターで、SOXLに構成されている半導体企業も一部入っています。

TECLの構成銘柄「Apple」「Microsoft」の2社だけで40%以上を占めています。

「Apple」「Microsoft」の依存度が高いセクターです。

 

③WEBL(インターネットETF)

正式名称:ディレクション・デイリー・ダウ・ジョーンズ・インターネット・ブル・3×・シェアーズ

経費率:0.95%

◎構成銘柄トップ10

組入割合
Amazon9.38%
Facebook – Class A7.16%
Alphabet Inc -Class A5.04%
Paypal Holdings4.98%
Netflix4.94%
Salesforce4.94%
Alphabet Inc -Class C4.70%
Cisco4.37%
SNAP Inc3.08%
Snowflake Inc2.84%

◎セクター別組入割合

 

WEBLは設定日が若く「2019年11月」です。

AmazonやFacebookなどインターネット分野が多く組入れされたETFです。

コロナで生活スタイルが変わり、ネット通販や動画配信、在宅ワークなど自宅でネットを使ったビジネスが広まってきています。

 

それぞれのパフォーマンスをグラフにしてまとめました。

  • 検証期間:2010年3月12日~2021年11月16日(約11年8カ月)

 

最終パフォーマンス

  • SOXL:10169%
  • TECL:8248%
  • WEBL:13653%
  • TQQQ:15270%

 

最も優れているTQQQが買えないのは残念です…

 

注意喚起ですが、この検証はリーマンショック後からの結果です。

2000年初めのITショック前から始めると3倍レバレッジは全く違う結果が出ています。

「TQQQ」と「レバナス」どちらに投資する? こんにちは!こんばんは!みみかきです。@mimikaki256 世界経済を牽引するアメリカ株価指数。 その中でも最強...

 

代用TQQQするセクターETFの割合

TQQQがナスダック100に投資できるため、TQQQに投資するだけで、様々なセクターに分散が効いていて良かったのですが、購入できなくなった以上、セクターETFを組み合わせてTQQQの代わりにするしかなさそうです。

そこで、SOXL、TECL、WEBLの3つを組み合わせて、TQQQのセクター別組入割合と出来るだけ同じ割合を目指してみました。

組合せ例

  • SOXL:20%
  • TECL:20%
  • WEBL※:60%

※WEBLはFDNの日足値動きを単純に3倍にしています。

 

この組合せを「代用TQQQ」とします。

 

TQQQの組入セクターと比較してみました。

セクターTQQQ代用TQQQTQQQ-代用TQQQ
Energy(エネルギー)0.0%0.0%0.0%
Materials(素材)0.0%0.0%0.0%
Industrials(資本財)2.7%0.0%-2.7%
Consumer Discretionary(一般消費財)17.3%23.4%6.1%
Consumer Staples(生活必需品)5.1%0.0%-5.1%
Health Care(ヘルスケア)6.6%2.2%-4.4%
Financials(金融)0.0%0.0%0.0%
Information Technology(情報技術)48.4%56.9%8.5%
Communication Services
(コミュニケーションサービス)
19.3%17.5%-1.8%
Utilities(公益事業)0.9%0.0%-0.9%
Real Estate(不動産)0.0%0.0%0.0%

 

「資本財」「生活必需品」「公益事業」はSOXL、TECL、WEBLに含まれていないため0%となっています。

そのほかの「一般消費財」「ヘルスケア」「情報技術」「コミュニケーションサービス」を中心にTQQQの割合に近づけられるように割り振ってみました。

 

参考として、TQQQ構成銘柄トップ10も比較しました。

TQQQ代用TQQQ
Apple11.0%4.4%
Microsoft10.0%4.2%
Amazon7.8%5.6%
Tesla4.5%0.0%
Facebook – Class A4.0%4.3%
Alphabet Inc – Class A3.8%3.0%
Alphabet Inc – Class C3.8%3.0%
NVIDIA3.7%2.7%
Paypal Holdings2.2%3.6%
Intel2.0%1.6%

勢いに乗っているテスラの割合が0%なので少し気になりますが、各銘柄バランスよく割り振られたのではないでしょうか。

 

2010年3月に合計100万円をそれぞれの割合で一括投資した場合のパフォーマンスを検証してみました。

  • 検証期間:2010年3月12日~2021年11月16日(約11年8カ月)
  • 検証結果:100万円 → 1億1,975万円(11975%)
  • (参考)TQQQ:100万円 → 1億5,370万円

 

TQQQには負けてしまいましたが、近いパフォーマンスが出たと思います。

 

この結果は100万円ピッタリ買えた場合の検証結果です

実際のETF購入方法だと1枚、2枚…といった買い方なので、100万円ピッタリ買えずに端数は出て、実際の買い方だと違いが出てくるため参考としてください。

 

どこの証券会社で購入するか?

「SOXL」「TECL」「WEBL」を購入できる大手証券会社を比較してみました。

楽天証券SBI証券マネックス証券
購入手数料約定代金の0.45%
定期自動買付×
米国貸株サービス××

 

TQQQの購入はサクソバンク証券でしたが、代用TQQQは大手ネット証券で購入できるので利便性がアップして良いと思います。

 

SBI証券やマネックス証券であれば、定期自動買付が利用できます。

 

定期自動買付とは、投資信託の積立と同じで、指定した日付に枚数もしくは金額を入力すると自動で購入してくれるサービスです。

定期自動買付はとても便利です。

定期自動買付のメリット

  • 米国市場が開いている時間に注文しなくてよい。
  • 設定したら気絶ほったらかしできる。
  • 注文操作は感情によって高値などで注文しないことを防ぐ。

 

定期的に購入しても良いですが、大暴落した時にまとめて購入する方法もアリなので、定期積立にこだわる必要はないと思います。

 

まとめ

TQQQを現物で買えなくなった今、代用TQQQについて考えてみました。

セクターETF(SOXL、TECL、WEBL)の組合せて、TQQQ組入セクターに合わせるくらいしか代用できる方法を思いつきませんでした。

代用TQQQなら大手証券会社で買えるので、買いやすさはグンとアップしたと思います。

 

以上、TQQQに頼らない!代用米国3倍レバレッジETFを検討してみた!でした!

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