こんにちは!こんばんは!株などで2021年200万円以上の利益を得ることができた「みみかき」です。@mimikaki256
さて、みなさんはどんな銘柄に積立投資をしていますか?
積立投資は基本的には長い時間をかけて資産形成していくため、なが~い目線で見たときに成長できる銘柄を選択されていると思います。
今後も成長が期待できる銘柄で人気が高いのは「米国株」ですね。
アメリカは長い歴史を見ても、成長し続けている国の1つです。
国の成長を示す経済指標である「GDP(国内総生産)」は、アメリカがダントツ世界No.1です。
▼世界上位5か国のGDP
(アメリカ:青、中国:緑、日本:オレンジ、ドイツ:黄色、イギリス:紫)
このグラフを見てわかる通り、経済大国のアメリカなら長期的な投資対象として良いことがわかりますね。
そのアメリカで代表的な株価指数である「S&P500」は厳選された500社の集まりで個人投資家にとても人気があります。
「S&P500」の株価は、GDPに合わせて成長してきました。
▼S&P500(青)とGDP(オレンジ)
参考までに日本ではGDPが横ばいになると、株価も合わせて横ばいになっています。
▼日経225(青)とGDP(オレンジ)
さて、S&P500はあの”投資の神様”ウォーレン・バフェット氏が妻への遺言として「私が死んだらS&P500を買え」は有名な話で、投資はわからないけど、とりあえずS&P500を買って資産形成しようと考えている方は多いと思います。
もう1つ米国株で人気のある投資銘柄「VTI」です。
VTIはアメリカのバンガード社が販売しているETFで、構成銘柄数は約4000社で大型株から小型株まで米国株市場全体に投資しています。
では、米国株に積立投資するなら「S&P500」「VTI」のどちらに投資すれば良いのか検証してみました。
結論を申し上げると…
- 「S&P500」「VTI」どちらでも大差はない。
- どちらかと言えば、リターンの優れている「VTI」が良い。
それでは見ていきましょう。
S&P500とVTIの構成を比較
まず、S&P500とVTIの現在の構成銘柄とセクターの割合を確認してみました。
▼上位20銘柄
順位 | S&P500 | VTI | ||
銘柄 | 割合 | 銘柄 | 割合 | |
1 | Apple | 6.80% | Apple | 5.69% |
2 | Microsoft | 6.20% | Microsoft | 5.19% |
3 | Amazon | 3.57% | Amazon | 2.96% |
4 | Alphabet Class A | 2.14% | Alphabet Class A | 1.79% |
5 | Tesla | 2.11% | Tesla | 1.75% |
6 | Facebook Class A | 1.99% | Facebook Class A | 1.64% |
7 | Alphabet Class C | 1.96% | Alphabet Class C | 1.61% |
8 | NVIDIA | 1.81% | NVIDIA | 1.44% |
9 | Berkshire Hathaway Class B | 1.35% | Berkshire Hathaway Class B | 1.04% |
10 | UnitedHealth | 1.16% | UnitedHealth | 0.97% |
11 | JPMorgan Chase | 1.15% | JPMorgan Chase | 0.69% |
12 | Johnson & Johnson | 1.11% | Johnson & Johnson | 0.93% |
13 | Home Depot | 1.08% | Home Depot | 0.89% |
14 | Procter & Gamble | 0.97% | Procter & Gamble | 0.81% |
15 | Visa | 0.89% | Visa | 0.74% |
16 | Pfizer | 0.81% | Pfizer | 0.68% |
17 | Bank of America | 0.79% | Bank of America | 0.65% |
18 | Mastercard Class A | 0.77% | Mastercard Class A | 0.64% |
19 | Walt Disney | 0.69% | Walt Disney | 0.58% |
20 | Broadcom | 0.67% | Accenture plc Class A | 0.56% |
合計 | 38.02% | 合計 | 31.25% |
▼セクター別割合
構成銘柄の上位20社はほぼ同じで、S&P500とVTI共にこの20社だけで30~40%を占めます。
構成銘柄の比率は時価総額が大きいほど割合も高くなります。
構成銘柄数は以下の通りです。
- S&P500:500社
- VTI:約4000社
S&P500の組入条件は時価総額や四半期連続黒字などと厳しく優れた企業のみが入れる、いわゆる優等生の集まりと言ったところでしょうか。
VTIはほぼ全ての企業に投資しています。S&P500に無い小型株も含めていますからアメリカ全体に投資をしていることになります。
リターンを比較
S&P500に連動したETF「SPY」とVTIのリターンを見てみましょう。
ちなみに、SPYとは、VTIと同じバンガード社が販売しているETFになります。
▼2002年以降の比較チャート
2002年~2022年(約20年のリターン)
- S&P500:+254%
- VTI:+293%
VTIの方がリターンに優れているようです。
VTIがS&P500を一度も下回ったことはないようです。
信託報酬を比較
S&P500やVTIに投資するなら、直接米国ETFを購入するより、指数に連動した買いやすい投資信託がおすすめです。
S&P500やVTIの投資信託はたくさんので、何を選べば良いのかわかりませんよね。
そこで「信託報酬」に着目してみましょう。
投資信託は信託報酬という運用コストがあります。
運用コストは運用成績に関わらず評価額に対してかかる費用なので、出来るだけ信託報酬が安い投資信託を購入した方が良いです。
信託報酬の違いによるパフォーマンスの差
仮に年間リターンが5%の投資信託A、Bで2つあったとします。
信託報酬がAは1%、Bは2%だった場合どのくらいパフォーマンスに差が出るのでしょうか。
実質年間リターンは単純に考えると「期待リターン-信託報酬」ですから
- 信託報酬A:4%
- 信託報酬B:3%
となります。
では、毎月5万円で30年間積立したら、どんな結果が出たのでしょうか。
楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」をしてみました。
▼シミュレーション結果
信託報酬A:34,702,470円
信託報酬B:29,136,844円
差:5,565,626円
信託報酬1%違うだけで500万円の差が出てしまいました…。
前置きが長くなりましたが、S&P500やVTIに連動した投資信託の信託報酬をまとめました。
順位 | 銘柄名 | 指数 | 信託報酬 | 隠れコスト | 合計 |
1 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド ※ | S&P500 | 0.0938% | 0.0000% | 0.0938% |
2 | SBI・V・全米株式インデックス・ファンド※ | VTI | 0.0938% | 0.0000% | 0.0938% |
3 | eMAXISSlim米国株式(S&P500) | S&P500 | 0.0980% | 0.0260% | 0.1240% |
4 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | VTI | 0.1320% | 0.0250% | 0.1570% |
5 | つみたて米国株式(S&P500) | S&P500 | 0.2320% | 0.0240% | 0.2560% |
6 | iFree S&P500インデックス | S&P500 | 0.1240% | 0.1530% | 0.2770% |
7 | NZAM・ベータ S&P500 | S&P500 | 0.2650% | 0.1750% | 0.4400% |
8 | Smart-i S&P500インデックス | S&P500 | 0.2200% | 0.6920% | 0.9120% |
※SBI・Vシリーズの隠れコストは運用期間が浅く、運用報告書がないため、0%としています。
コスト順や安い順に楽天証券の積立設定件数ランキング1位・2位の「eMAXISSlim米国株式(S&P500)」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」が並んでいます。
コストには信託報酬以外に隠れコストと呼ばれる売買委託手数料などのコストがあります。
銘柄の決算時に運用報告書内で隠れコストが分かります。
▼eMAXISSlim米国株式(S&P500)の運用報告書
隠れコストは表面上に出てきませんから、Smart-i S&P500インデックスは信託報酬0.22%と他と大きな差が無いように見えますが、隠れコストが0.6920%もあるため、実際には約1%コストがかかっていることになります。
信託報酬の安さが人気が高い理由で楽天証券の積立設定件数ランキングで堂々1位の「eMAXISSlim米国株式(S&P500)」と約7倍のコスト差が隠れコストで生まれてしまいました。
コスト0.1%の差
S&P500やVTIに連動した投資信託のコスト差は約0.1%です。
この0.1%がどのくらい運用成績に響くのかシミュレーションしてみました。
条件は「毎月5万円」「運用期間30年」「想定リターン5%・4.9%」
5%:41,612,932円
4.9%:40,851,880円
差:761,052円
30年で76万円の差と小さいようにも見えますが、パフォーマンスは変わりませんから0.1%でも安い信託報酬の投資信託を選ぶようにした方が良いでしょう。
まとめ
S&P500とVTIの比較を中心に解説してきました。
- どちらも米国市場全体に分散投資できる。
- リターン:「VTI」>「S&P500」
- コスト:「VTI」≦「S&P500」
- 総合的に考えればリターンが良い「VTI」に軍配あり。
米国株に投資するならどちらでも良いと思いますが、迷っている方の決める参考になれば幸いです。
以上、【米国株】S&P500とVTIのどちらを積立投資すればよいか?でした!
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