こんにちは!こんばんは!みみかきです。@mimikaki256
トライオートETFのビルダーで自動売買設定を作成する前の運用資金や設定の入力に便利なシミュレーションを作成しました。
ここではシミュレーションツールの使い方を説明します。
シミュレーションツールで出来ること
- ビルダーマルチカスタムに対応
- 設定の運用資金がわかる。
- ロスカットまでの下落率がわかる。
- シミュレーションした設定値をそのままビルダーに入力できる。
- いろんな設定が事前に確認できる。
シミュレーションツールの使い方
シミュレーションツールではビルダー「マルチカスタム」に対応したツールです。
マルチカスタムとは「複数の注文を同時に作成できる機能」です。
ちなみに、シングルカスタムは「1本ずつ注文を作成する機能」です。
ここからは使い方を説明します。
まずツールのダウンロードは下記のボタンから。
このツールはMicrosoft社のExcelで作成しました。
シートは3つあります。
変更履歴:ツールの変更履歴
シミュレーション:設定全体のシミュレーション
運用設定:ビルダー設定毎の設定管理
変更履歴以外のシートについて解説します。
シート「シミュレーション」
このシートは設定全体の運用資金が確認できます。
入力セルの項目を説明します。
まず、緑セルは「編集可能」赤セルは「編集不可」です。
入力項目 | 説明 |
銘柄 | 任意で銘柄を入力してください。 |
売買 | 買いのみ対応したツールです。 |
レンジ上限 | レンジ上限価格を入力 |
レンジ下限 | レンジ上限価格を入力 |
レンジ幅 | レンジ上限-レンジ下限 |
レンジ下落率 | (レンジ上限-レンジ幅)÷レンジ上限 |
本数 | 1,000本まで対応 |
注文間隔 | 1本1本の注文間隔(レンジ幅÷本数) |
口数 | 口数を入力 |
ロスカットレート | 0ドルまで対応 |
ロスカまでの下落許容率 | (レンジ上限-ロスカットレート)÷レンジ上限 |
ドル円※1 | ドル円のレートを入力 |
運用資金※2 | 全ての注文が約定し、ロスカットレートに達した時の必要資金 |
※1:ドル円は現在のレートより高めの方が運用資金が高くなります。
※2:本あたりの運用資金の計算方法は、ロスカットレート時の「必要証拠金」+「損失額」です。
シート「運用設定」
ビルダーの設定に合わせてシミュレーションすることができます。
また、シミュレーションした設定をそのままビルダーに入力することができます。
入力項目はシート「シミュレーション」と同じですが、本数だけビルダーの設定毎に対応するように入力制限を100本を上限と、10設定用意しまっしたので最大1,000本までシミュレーションできます。
また、枠の右側にはシミュレーションした設定をビルダーにそのまま入力出来るセルを用意しました。
数値は自動で反映されてますので入力は不要ですが、緑セル項目(損切幅とフォロー値)はレンジ内での注文価格を固定して取引を繰り返すロジック以外は原則以下の値を入力しておいてください。
また、シート内での計算には使用していませんので、設定管理として必要に応じて入力してください。
- 損切り=設定なし
- フォロー値=設定なし
- カウンター固定=チェックあり
本ツールの有効性を確認する
このツールに表示される運用資金に間違いがないか確認します。
その方法として、専門家監修のロジック「プロテクター」で示されている運用資金とツールに示される運用資金が合致することで、本ツールに問題ないことを確認します。
プロテクターはレンジ内に複数注文を仕掛ける戦略なので、ビルダーのマルチカスタムで同じ設定を作ることが出来ます。
すなわち、本ツールでシミュレーションすることが出来ます。
プロテクターにはプロテクトラインと呼ばれる保守的な運用を考えた運用資金目安を設定しています。
「プロテクトラインにおけるすべての注文の必要証拠金合計額」と「すべての注文を保有した場合の、プロテクトラインにおける想定損失合計額」を合計
プロテクトラインをロスカットレートに置き換えれば本ツールの計算方法と同じです。
では、1つ例にして計算してみました。
【志摩力男監修_プロテクター_ナスダック100】
▼設定値
- 想定レンジ上限 :440ドル
- 想定レンジ下限 :237ドル
- プロテクトライン:237ドル
- 本数:30
- 注文間隔:7ドル
- 口数:1
▼運用資金と利益
- プロテクトラインにおける必要証拠金:159,000円
- プロテクトラインにおける想定損失想定額:-334,950円
- 運用資金目安:493,950円
- ドル円:110円
- 期間損益:+73,124円(2022年1月10日)
- 利回り:14.8%
▼【公式】設定解説記事
この設定をシミュレーションツールに落とし込んで運用資金などを算出してみました。
▼シミュレーション結果
▼解説記事にある運用資金
「プロテクターの運用資金=ツールの資産運用」となりましたので、ツールに問題ないことは確認できました。
ツールを使って設定してみた。
ここでは例にいくつかの設定例を紹介します。
レンジ毎に設定を分ける方法
価格異なるレンジを6個設定してみました。
この方法のメリット
- 設定稼働・停止して運用資金を調整できる。
- 設定毎に口数を変更して、稼働レンジを厚くできる。
- 上にレンジアウトしても設定追加するだけなので管理がかんたん。
今回はレンジ10ドル毎に設定を分けて6つ設定を作成してみます。
▼設定イメージ
設定概要
- レンジ上限
設定①:80~70ドル
設定②:70~60ドル
…
設定⑥:30~20ドル - レンジ幅:1ドル
- 本数:10本
- 注文間隔:1ドル
▼ツールに落とし込むとこんな感じです。
※設定②~⑥の画像は省略しました。
本数や口数、利確幅は任意値を入れてください。
また、設定しない設定⑦~⑩の緑セルは全てセル値を削除または「0」を入力してください。
レンジを固定する設定方法
小分けにせず、予め広いレンジで運用する方法です。
この方法のメリット
- 広いレンジで設定するため、追加設定がなく管理がラク。
- 複数の利確幅を仕掛けることが出来る。
私はこの方法で運用しています。
▼設定イメージ
同じ設定を一定間隔でずらして配置することで、注文間隔を調整する方法です。
設定概要
- レンジ上限:200~100ドル
- レンジ幅:100ドル
- 本数:100本
- 注文間隔:0.25ドル
今回は4つ設定を作ります。
レンジ幅は同じですが、レンジ上限と下限を0.25ドルずつずらしました。
つまり、注文間隔は0.25ドルになります。
設定毎のレンジ上限
- 設定①:200.00~100.00ドル
- 設定②:199.75~99.75ドル
- 設定③:199.50~99.50ドル
- 設定④:199.25~99.25ドル
レンジ幅は全て100ドルになります。
運用資金の計算に使われる「本数」「ロスカットレート」は全て同じ値にしてください。
今回は「本数:100本、ロスカットレート:100ドル」としました。
▼ツールに落とし込むとこんな感じです。
応用編として、注文間隔を調整することが出来ます。
設定②と④を稼働停止することで注文間隔が「0.25→0.5ドル」になります。
また、利確幅を設定①~④それぞれ分けることでにすることで、ボラティリティが小さい時と大きい時にも対応できます。
利確幅を設定毎に変える
- 設定①:10ドル
- 設定②:8ドル
- 設定③:6ドル
- 設定④:4ドル
まとめ
トライオートETF専用の運用資金シミュレーションの説明をしました。
特に難しいことはできませんが、シンプルに運用資金を算出させることに特化しました。
シミュレーションした設定をそのままビルダーにも反映出来るので使いやすいと思います。
運用資金(資金管理)は把握するしないでは、暴落時の安心感が違いますので必ず確認するようにしましょう。
以上、【トライオートETF】自動売買設定管理ツールのダウンロードと使い方でした!
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